徳島労連NEWS  (第111号)    2004年2月28日  <<back next>>
04春闘スタート 許すな 雇用・賃金・年金破壊守ろう 平和と憲法
闘えば、要求と運動は前進 第14回中央委員会
04春闘賃金要求決定
平均賃上げ要求額 S/T 27,000円
賃金底上げ要求額
誰でも 月額 10,000円以上
時間額 50円以上の引き上げ
最低賃金要求額 月額 15万円以上
日額 7,400円以上
時間額 1,000円以上
 2月3日、徳島労連は第14回中央委員会を開き、この間の医療改悪や増税反対の闘い、イラク戦争、自衛隊イラク派兵反対のたたかい、解雇規制やサービス残業根絶の闘い、自治体キャラバンなどを通じて、04春闘を「たたかえば、要求と運動は前進する春闘」と位置づけ、「許すな!雇用・賃金・年金破壊、守ろう平和と憲法」をスローガンに04春闘方針を決定しました。

大企業社会的責任をただす春闘
 トヨタやNTTに代表されるように、日本の大企業は労働者犠牲の上に膨大な利益をあげながら、賃金破壊で個人消費を冷え込ませ、雇用破壊で医療や年金制度を空洞化させ、安全軽視で大事故や労働災害を引き起こし、下請け・中小企業いじめで倒産や地域経済を破壊するなど反社会的行為を繰り返しています。
 また、危機に陥った政治支配体制の延命のために、政界再編と2大政党制づくりの野望をむき出しにし、政党の政権公約策定に企業献金の再開をてこに直接的な関与を強めています。
 こうしたもとで、大企業の社会的責任を追及するたたかいは、労働者の雇用と生活を守り、景気の回復、日本経済の活性化をはかり、社会保障制度を安定させ、政治を国民の手にとりもどす国民的大義をもつたたかいです。

非正規労働者と青年に光りを当てる春闘
 パート、アルバイト、派遣など青年・女性を中心に急速に広がっている非正規雇用労働者は、企業の雇用調整弁として常に解雇・雇い止めの不安にさらされ差別的な賃金労働条件のもとにおかれています。こうした実態は、財界の意向を受けた政府の労働力流動化政策によってもたらされたものであり失業などの社会不安、社会保障システム崩壊の大本となっています。徳島労連は、(1)若者を正社員として採用すること、企業や政府・自治体に若者がはたらきつづけられる賃金と職場を確保することを求め運動を推進します。また、賃金・雇用・福利厚生など非正規労働者の切実な要求を結集してたたかいます。

戦争反対、憲法改悪を許さない春闘
 小泉政権はついに自衛隊をイラクに派兵しました。また、04春闘では、有事法制関連法や憲法改悪のための国民投票法案など憲法改悪をめぐる重大な客面をむかえます。自衛隊のイラク派兵は、大義のないイラク戦争・イラク占領に侵略者の一員となって占領統治に協力することであり、明白な交戦権の禁止にふれる憲法違反です。徳島労連は、引き続きイラクからの自衛隊の撤退を強く求め、憲法改悪反対の一点での広範な共同を広げるたたかいの先頭に立ちます。

組織の拡大・強化、全員参加をつらぬく春闘
 要求前進の最大の保障は職場の多数を結集する労働組合の組織力と団結力です。すべての単組・支部・分会が、春闘の第一義的課題に組織の拡大強化を位置づけ、組織建設を追求します。また、要求討議をはじめ、統一行動から妥結まで「みんなで相談、みんなで決めてみんなで実行」の組合運営をつらぬき、全組合員が闘いに参加する春闘をめざします。

清流
 結婚しない・できない?男性のみなさん。あなたは現行賃金の36%の年金で老後を暮らせますか?では女性(単身者)のみなさん・同じく現行賃金の44.7%の年金で生活できますか?共働きのみなさんは、現行賃金の39.3%でやれますか。いずれも40年間フルタイムではたらき年金を納めたことが前提です。これは、現在44才労働者が今から21年後、2025年に65才で現実に受け取る年金給付水準です。「あれれ、おかしいじゃない。年金は50%台が維持されるんじゃないの」なんていっている人は勉強不足です。それは、標準モデル世帯(40年加入、妻は専業主婦)の場合のみです。では、保険料はどれぐらい上がるのかって。13.58%から18.3%へと約1.4倍。でもパーセントや何倍なんていわれてもピンとこない方には、年収500万円(ボーナス込み)の人で、月約1万円、年間約12万円の負担増です。小泉さんと坂田さんは、年金制度の改定で「持続可能」が一番と言います。あなたの老後は果たして持続可能ですか?

4コース25台 トラックパレード 年金改悪反対大宣伝 建労市内協議会と主婦の会
 徳島建労市内協議会と主婦の会は、2月15日に「年金改悪反対」のトラックパレードと徳島駅前で署名宣伝を行いました。
 トラックパレードでは、「年金改悪反対」「ストップ庶民大増税」「イラク派兵より社会保障の充実を」と書いたノボリや横断幕が大きく市民の目を引きました。当日は25台が4コースに別れて地域を宣伝しました。
 徳島駅前では、主婦の会の仲間30人が署名宣伝行動に取り組み460筆の署名を集めました。宣伝行動に参加した主婦の会の重本悦子さんは、「年金改悪や消費税率のアップに不満や反対の人はみんなしてくれました」と感想を話し、「税金の使い道を見直せば改悪しなくてもよいことを、知らない人にもっと伝えていきたい」と話してくれました。
 徳島建労では、「年金改悪を許すな」と意思統一し、まず学習会で改悪の中身を学習して、その怒りを行動へ、と取り組んでいます。県下18支部では、積極的にスーパー前での署名宣伝や宣伝カーによる街頭宣伝に取り組み、224人の仲間が行動に参加し、署名も1万筆を超えました。2月末まで運動をさらに強めていきます。

労災保険民営化反対 じん肺根絶をめざす四国決起集会 540人
 建交労四国地協労職部会は、二月十六日、徳島市立文化センターにおいて、『労災保険民営化反対・じん肺根絶をめざす四国決起集会』を開催しました。集会には、四国各県から労職部会参加の各支部など540人が参加しました。
 決起集会では、冒頭に山本桓労職部会長が、力強い開会挨拶をされました。そして、来賓として、林伸豪根絶じん肺徳島弁護団長、日本共産党の春名なおあき前衆院議員、見田治徳島労連議長、花野義弘全労働徳島支部委員長、佐藤陵一中央副委員長の各位から激励と連帯の挨拶をいただきました。いずれの方々も、「小泉内閣が強行せんとした労災保険の民営化の計画が、反労働者的であり且つ労働行政を後退させるものである」と訴えられました。また、仙谷由人衆議院議員よりメッセージがありました。
 それに応えて、四国各県の代表者が決意表明を述べました。集会は、決議を満場の拍手で採択し、大西光保四国労災部会副部会長の音頭で、がんばろう三唱で終わりました。
 集会後、徳島労働局まで、プラスターや横断幕、組合旗を掲げて、デモ行進を行い、市民に大きくアピールしました。徳島労働局では、労災保険民営化に反対する態度を貫く様に、そして、労災保険を更に充実させる様に要請しました。約半時間の要請にて、局側は、「労災保険の民営化には反対です」とのコメントを述べました。
この日の集会には、マスコミ関係者も多数来られており、当日の夕方のテレビニュース、翌日の新聞各紙にて報道されていました。

賃金職員雇い止め320名が抗議
 全労連四国地区協議会と全医労四国地方協議会は、1月21日に高松市内の公園で国立病院・療養所で働く賃金職員(非常勤職員)の雇用確保を求める「四国総行動」を行いました。集会後は雇用確保と労働組合との労使協議を求めて、四国厚生支局や香川労働局、県議会各界派への要請行動や宣伝活動を展開しました。国立病院は今年4月1日の独立行政法人化に向け、看護師以外の賃金職員の雇い止めを強行し、これまでの業務を外部委託やパート就労に置き換えようとしています。その結果、雇用破壊とともに医療水準の低下が心配され、全国で抗議行動が広がっており、今回の行動には四国各県から320名の仲間が参加して、たたかいを激励しました。

中部労連春闘討論集会
 二月五日、徳島建労西部会館にて七組織、十七名が参加し春闘討論集会が開催されました。
 集会では、第十四回大会からの運動経過報告また春闘に向けた運動方針の具体化が確認されその中で、早急に年金改悪、大増税阻止の運動を地域で行うために学習を深めました。
 参加者からは「年金の仕組みまた、給与所得者の税負担の重さを実感させられた」と怒りの声が上がり、森口事務局長からの「春闘をどうたたかうか」「どのような春闘なのか」など社会保障切捨てと労働者いじめの改悪をストップさせる展望と団結が深まりました。
 各労組からの発言討論では、徳島病院の賃金職員問題での運動の経過報告があり、最後に建設労組の植田さんのガンバロー三唱で締めくくり春闘討論集会を閉会した。

女性部第14回定期大会
 1月23日徳島市内のホテルで第14回女性部大会が開かれ、12人が参加しました。見田労連議長の挨拶のあと、事務局から13期活動報告と14期の予算を含む活動方針案が提案され、パートに関する問題をはじめ育児・介護問題、母性保護確立、教育・保育の充実など男女平等社会をめざす運動を展開していくことが満場一致で確認されました。その後、生協労組・徳厚労等から職場や労組における現状報告があり参加者は交流を深めました。

自衛隊をイラクから撤退させよ!
 イラク派兵の反対宣伝行動として、有事法制連絡会が徳島駅前で12時半から30分間、毎日宣伝行動を行っています。徳島労連では毎週火曜日を受け持っており、毎回10人前後でマイク宣伝・ビラまき、署名行動を行っています。自衛隊がイラクへ派遣されてからは署名が集まりにくくなりましたが、中には「憲法違反だし、今度は日本がイラクの人たちから恨まれることになる、大変だ」などの声も聞かれます。

はじめまして 徳島国公関連共闘です。
 初めまして。私たち国家公務員の労働組合で組織する「徳島県国家公務員労働組合共闘会議」(略称:徳島県国公」は2004年1月24日の定期大会で「徳島県国家公務関連労働組合共闘会議」(略称:徳島県国公関連共闘)として新たに独立行政法人、国立大学法人をも仲間として幅広く諸要求の活動に取り組んでいくこととなりました。今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願いします。

徳島県国公関連共闘議長 浅田聖一